0人が本棚に入れています
本棚に追加
「瑠璃遅いよ〜」
「なんで良くんいるの?」
「だって猪さんと初詣なんて羨ましいじゃん? だから待ち構えていた。俺も猪さんの飼い主なのに、マンションだから猪さん入れられないし……」
「ブヒブヒ!」
良お兄ちゃんを見た猪さんは分かりやすく喜んで、良お兄ちゃんに鼻をこすりつけている。
「あはは! 猪さん、くすぐったいよ!」
「……猪さん、喜び過ぎじゃない?」
「なんだよ翡翠、焼きもちか? いいじゃん。猪さんだって良くんには、たまにしか会えないんだから」
「ふうん……」
僕は良お兄ちゃんに近づいて良お兄ちゃんの手を握る。
「良お兄ちゃん、一緒に行こ!」
「え? いいよ! 翡翠くんなら歓迎だよ!」
「翡翠……何して……」
瑠璃お兄ちゃんが分かりやすく慌てている。瑠璃お兄ちゃんだって、猪さんが他の人に懐いていたら焼きもち焼くくせにさ。僕だけなんて言い方して。だから、極度のブラコンの瑠璃お兄ちゃんに仕返しをする。
「良お兄ちゃん、おみくじも一緒に引こうね」
「そうだね。猪さんの分も引いちゃうか!」
「翡翠〜」
泣いている瑠璃お兄ちゃんの横でお母さんが呟いた。
「やっぱり翡翠は、ちゃんと瑠璃の弟なんだねぇ」
何のことかは分からないけど、きっとこれから教えてくれると思う。泣いてる瑠璃お兄ちゃん見たら、僕はちょっとだけスッとしちゃったんだ。
二月に続くよーー!

最初のコメントを投稿しよう!