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本棚に追加「で、どんなゲームなんだ?」
文字が小さ過ぎて説明書を読む気にならない。
「単純なゲームよ。上から順にカードを一枚引いて、そこに書いてある質問に答えるだけ。この、砂時計が落ち切るまでにね」
小さな砂時計は、制限時間である一分間を図るものらしい。
「答えられなったらどうするんだ?」
「罰ゲームカードの中から一枚選んで、書いてある罰ゲームを実行しよう、だって」
真依は折り畳まれた説明書きを指でなぞった。
「罰ゲームがあるのかよ」
「お孫さん達は白いカードに風呂掃除とか、洗い物をするとか家の手伝いを罰ゲームにしたみたいね」
「可愛い罰ゲームだな」
白いカードに油性ペンで書いてあった。
「年末の大掃除の担当が決められるわね」
平和的な罰ゲームに、ますます喧嘩になるとは思えなかった。
「じゃあ、私からやってみるね」
裏返しに置かれたカードの山から一枚取って、表を見せるようにテーブルに置いた。
「人生の終わりに食べたい料理は? いきなり終末の話だ」
砂時計をくるりと回転させた。
「一分もいらないだろ」
「これはもうカレーライスに決まってるのよ」
真依はレトルトカレーを一度たりとも切らしたことがない。
「俺は、おすすめの映画は何、か。難しいな」
学生の頃に映画研究会に入り、仲間達と評論家気取りで独自のランキングを作ったりしたものだった。
「ほら、一分経つよ」
「じゃあ、割と最近の映画で――子供たちの唄!」
ミニシアターで上映されて人気が出たバイオレンス映画だった。
「怖い映画だから見ないって断ったやつじゃない」
「いや、内容は熱いヒューマンドラマだし、マジで評価高いんだって」
「結局、同僚の人と行ったんだっけ」
「そう。本当は真依と行きたかったんだけど」

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