入隊式

6/6
前へ
/32ページ
次へ
その聞き慣れた声と、僅かに視界に入った蜂蜜色の髪に弾かれる様に顔をあげる。 「………ジェ…イド…」 そこに居たのは、最後に会った時よりも美しく、可憐になっていたジェイドだった。 「ジェイド!!!」 叫ばれたと同時に、視界が大きく歪み、ジェイドは目を見開いた。 「なっ…!!!」 何とピオニーは有ろう事かジェイドを抱え込み、扉へと駆け出していたのだ。 「陛下!!!」 皆の叫びも通じず、ピオニーとジェイドはその場から消えたのだった。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加