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青い景色が連なる。
白い建物が映え、何かの絵画の様に感じられるそこに。
透き通る金糸は佇んでいた。
「暇だなー…」
キムラスカとマルクトが緊迫した空気に包まれる状勢の中、首都グランコクマには大した変化もなく、平凡な日々が続いていた。
「何か楽しい事ねぇかなぁ…」
暇な時間を持て余し、精一杯伸びをすると、近くに居たブウサギにそう話かける。
可愛らしげにすり寄ってくる姿は何とも愛らしい。
ぼんやりと外を眺めていると、ふと、故郷を思い出した。
ここの白さとはまた違う、故郷の姿。
その中で揺れる蜂蜜色の髪。緋色の瞳。
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