入隊式

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大きな扉から1人の男が入ってくる。 ずっと下を見たまま動かないピオニーには視界に入らない。 あの色が迫っていると言うのに。 入ってきた男はピオニーの前に膝間付くと、透き通る声でこう漏らした。 「お久し振りです。ピオニー九世陛下。」
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