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その日の夜、引っ越しも無事に終り荷物も片付いたので、美海はすぐ近くの海へ散歩に行く事にした。
ザザザー
ザザザー
この日の海は穏やかで、さざ波の音だけが響いていた。
『これからココがアタシのホームポイントになるのかぁ。ヨロシクね…。
今日は天気が良かったから星がたくさん見えるなぁ。』
と美海は空を見上げていた。
その日の昼間は晴れ間が広がった快晴だったので夜も星がたくさん見えるほどの天気だった。
『さて、晩ご飯作らなきゃいけないし、そろそろ部屋に帰ろう。……アレ?誰かいる?』
美海の目線の先には堤防に座り込んで空を見上げているオトコノコがいる。
そのオトコノコも視線に気付き美海の方を見てやさしく微笑んだ……。
美海はオトコノコに軽く会釈をし、あまり気にするコトなく自分の部屋へと帰って行った。
これが伸幸との最初の出会いだった。
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