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壁も床も、蛍光灯が反射するほどに白い廊下を歩く白衣の集団。先ほどの会議で一人口を開いていた男が、今回の研究チームの責任者となった。
「お久しぶりです、黒江先生」
「あぁ、君崎ちゃんも呼ばれてたんだ」
「ちゃん付けはやめてくださいと言っているでしょう? いい加減訴えますよ」
淡々と女性が告げると同時に、黒江と呼ばれた男は悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「さってと、ここが俺たちに与えられた研究室らしいぜ?」
金属製の重たい扉を黒江が開け放つ。そこには一切の不備はないとでも言うように、さまざまな機材が揃えられていた。全員が研究室に入ったところで、黒江は口を開いた。
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