第③章🎀~Promise~🎀

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冷たくなった手を 温めてくれる手はない | 泣きたくても 埋める胸もない | 糸は 張り詰め 心は 擦り切れる | | 少し前まで春の木漏れ日の中に居たはず… | 一瞬のうちに… | 冷たく硬い 氷の箱へ | | 優しくあたたかいまなざしは… | 冷たく尖ったツララのように突き刺さり… | アタシを傷つける | | 『これからの長い道のりを手を繋ぎ、同じ歩幅で並んで歩こう』 | なんて… | 信じてなかった | 聞き流した… | 曖昧な言葉並べて 逃げたんだ… | | 『永遠なんて 有り得ない。 愛なんて 目に見えないもの信じない』 | | そんなアタシの冷めた一言を | 軽く 笑い飛ばして | 相槌うってジョークにしたアナタ… | 少し肩を落とし 淋しそうな背中で… | しばらくは こちらに顔を向ける事もなく… | ただただ 相槌を繰り返す… | 本当は 愛 というものを信じてない訳じゃなかった… | あんな事 言うつもりじゃなかった… | ただ…恐かったんだ… | 始まってしまえば きっと…終わりが来るから… | 終わってしまうのが 恐かった… | 一度言葉にして出したものは 二度と 消えない | 冬が始まる。image=103583258.jpg
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