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ふふふ、懐かしいわね。
けれど皮肉だわ。あの日、血みどろのあなたを助けてくれたあの男性が、今では立派な旦那様なんだもの。とっくに素敵な相手を選んでいた、ってことなんでしょうね。あなたの判断を信じることができなかった私にも問題があったと今は思うわ。あのときはごめんなさいね。
献身的にあなたの看病をする旦那様の姿を見て、パパとママも納得してくれたらしいわね。立派な結婚式まで用意してくれて。
結婚式かぁ。私も出たかったなぁ。
けど、しょうがないよね。
生活に支障は残らなかったものの、あなたの首周りの皮膚は傷痕でめちゃめちゃになってしまった。私の顔が浮かび上がる場所も無くなってしまったから。
……私、思うの。
あなたはいま、たしかにこうして、代えがたい幸福を手にしている。
けれど、もっと良い方法もあったんじゃないかって。
あのとき、あなたが一命を取り留めたのは本当に幸運なことだった。命を落としてしまう可能性だって十分にあったのよ。
だからね、今度はきちんと導こうと思うの。
間違えないように、迷わないように。
しっかり張り付いて、道を指し示しながら。
だってせっかく、あなたが産んだ赤ちゃんに宿ることができたんだもの。
これからまたお世話になるわね、亜美ちゃん。
それとも、こうやって呼んだほうが良いかしら。
よろしくね、新しいママ。

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