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本棚に追加ほうじ茶 ④
「蓮人、わたしねぇ、『ずーっ』とスッキリしていなかったのよ……自分から『別れよう』って言ったものの…あの日、テスト中なのに、どうして放課後の教室に東田さんと二人で、あなたが居たの?
あと、そういえば…...........あの日、蓮人を教室の前で待っていたら...
『用事が有るから、先に帰って明日のテストに備えて勉強しとき』って、私を一人で帰したじゃない?」
私は思い切って、今まで聞きただせなかった『モヤモヤ』を突きつけた。
彼は私の目をシッカリ見つめ、静かに話し出した。
「あの前の日に……東田さんから手紙を貰ってた。」
「手紙?」
「明日の放課後に話したいことがあるって……もし、来てくれなかったら、天ヶ瀬から飛び込むって書いてあって………。」
「えっ!……何それ!…」
余りに極端な言葉に、私は思わず口に手を当てた。
「言われた通り夕方に教室に行った。
それまでは、一人で図書館で勉強してたんだ。
そこで、告白されたよ。
ずっと好きだったって……『奏音が居るから好きって言えなかった………けど、奏音は東京に行ってしまう、だから自分と付き合って欲しい』って……」
私は言葉を失った。
あの親密な空気感から、てっきり2人は付き合っていて...私は蓮人のお荷物になっているんだ......と思い込んでいたから……。
「―――実はね。
あの後、すぐに、わたし東田さんに呼び出されていたの。
『東京に行くなら、市ヶ谷君とキッパリ別れて行って』と言われていたから……
2人はあの後、てっきり付き合ったのかと思ってた」
その言葉を聞いて蓮人は心底驚いた様に目を見開いた。
「なんやそれ!……………
東田に呼び出されてたって?
何でその時に言ってくれなかった?
今更...そんな事言うても手遅れやけど……もっとオレを信じて欲しかったなぁ。」
彼は寂しそうにポツリといった。
たった一つの不信のせいで私達の大切な時間が7年前に止まってしまっていた。

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