受賞

土蜘蛛

〈妄コン準大賞受賞〉ひとりの能楽師は鬼の面の裏で、亡き父の気配と対峙し、己の在り方を選び取ろうとする――。

葉月すい

14分 (7,985文字)
妄想コンテスト「鬼」応募作です。

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あらすじ

亡き父は、名の知れた能楽師だった。 その背を追うようにして舞台に立ち続けてきた染井源紫は、父がかつて源頼光を勤めた演目『土蜘蛛』において、鬼の役を任される。 父の型をなぞることでしか、自らの立ち位置

感想・レビュー3

臨場感がすごく伝わる作品でした!

父の中に見た鬼は自分の中にも実は巣食っていた、血筋には逆らえない。ただ、この話を読んだ時に父と同じ鬼が自分と重なったが、父と同じ人間ではない。自分は自分であると最後の舞台から退いたあの一文でそう感じました。 能はあまり詳しくないが、臨場感ある話で、気づいたら読み切っていました! 最後になりますが、準大賞おめでとうございます!! 個人的には大賞だと思う作品でした!!これからも応援しています!!
ネタバレあり
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『土蜘蛛』レビュー

 妄想コンテスト準大賞受賞、本当におめでとうございます。  すいさんの文学が認められると証明され、ファンとして嬉しいかぎりです。  一つの鍵を開けたので、空へ、宙へ、大きく羽ばたけますように。  さて、本作に触れていきます。  多くのコメントが寄せられていて、特に『迫力』と『臨場感』の言葉が多かったですね。  偉大な父の血を受け継ぎながら、能に躊躇い、能から逃げ、そののちに芸道を極める、いわば伝説の始まりを描いた作品は、映像化にも向きますが、この『土蜘蛛』に関しては、僕は小説のほうが良いと感じました。  もちろんすいさんは、執筆にあたり、事実確認をさまざまにしたと推察します。  そしてリアリ
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物凄い研究熱心

葉月先生が博識なことは以前から気づいていましたが、能の世界までとは! 様々なジャンルの作品を拝読させていただき、楽しいです。 気分が落ち込んでいたのですが、先生の新作の緊迫した内容で、少し上向いた感じがします。 今回も素敵な作品に出会わせてくださって、ありがとうございます。 妄コン、良い結果が出ますようにお祈りしております。
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