三月、発車前

変わらない場所で、変えられないさよならを

燈耶 真

4分 (2,115文字)

  3  20

あらすじ

俺は町を出て、東京に行く。 お前は、ここから出られない。 正しいさよならのカタチを、探している。 ※妄コン『変わらない場所』に参加中

目次 ・ 全1エピソード

4ページ

感想・レビュー2

超・妄想コンテスト『変わらない場所』裏会場👑銀賞受賞作品

幼馴染を置いて田舎を出るお話。バス停で展開されるやりとり。初見恋愛絡みかなと思いきや何度も読み直せばそうではなく、長く一緒に居たいわば同士のような存在が袂を分かつ内容で、この先においていちゃいちゃと連絡を取り合う事は立場上まずできないであろう事も読み取れました。外への憧れの強さ故引き止められない彼女、理解できていながら連れ出せない彼。女は地元に残るものだという地域的な古い概念が残る事も垣間見え、外への憧憬がありながらもそれが意図せず身に沁みついてしまっている彼女、最初から諦めがある彼女。それゆえ幼馴染が出て行く事に裏切りじみた思いを滲ませつつ引き止められない、背を押せない。出発しようとしても何
ネタバレあり
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感想です。

トピックスから来ました。 拝読させて頂きましたので稚拙ではありますが、感想を書かせてください。 バス停の名前が最後に判明する演出が実に見事でした。ずっと彼女が隠していた名前が「海側出口」だったと知る瞬間に、そこが「唯一の世界」から「ただの出口」に変わる寂しさがよく伝わります。 彼らにとってそのバス停は名前で区別する必要がないほど当たり前の場所だったのだなと。自立と決別のシーンの表現が見事でした。 旅立つ側の決意と、残る側の閉塞感が方言の端々に滲んでいて、最後の一行を読んだ後の余韻が凄まじいです。言葉にできない感情を視点の変化だけで語り切る、構成力の高い作品だと思いました。
ネタバレあり
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公開日2026/3/21

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