はじまりの朝

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はじまりの朝

珍しい静かな朝だ、耳障りな音もない。強いていえば、なんだろう鳥のさえずり?そんなファンタジー映画のようなそんな音が耳に心地よく入り込む ……いや待て、おかしい 俺は毎朝、壁が薄く近隣の出掛ける音。近くを走る電車の緩れるあの始発のでっけぇ音に、アラーム替わりに起こされるのに何かが違う 違和感の中、ゆっくりと目を開けて横を見る。窓だ、しかも青く広がる空と森。そして畑が見える 「……あれ、俺実家に戻ってたっけ?」 田舎のような風景かと思いながら、身体を起こして外を覗く ……いやいや、待て待て。違う、どう考えてもおかしい うちの実家は山に囲まれるている。空なんて見上げれば見えなくらいな程の、山山山川山、みたいなクソ田舎だ。しかし俺は実家に帰った覚えが無い、なんなら貧乏じみた1Rで暮らしている 「……どこだよ、じゃあここは」 さながら、見覚えのない景色に混乱する。とりあえず、ベッドから出よう……そうだそうしよう ふらつく足取りの中、もう1つの違和感に気づく 視界がおかしい。部屋の内装は余りにも違いすぎて、考えるのをやめたが俺の目線がいつもと違う。なんだ身長が縮んだのか? 頭を抱えつつ、部屋の中をよろめき。ふとテーブルにへと目をやる。……鏡あんじゃん 「……わあ!!?」 鏡を覗き込めば知らぬ顔がフラッと現れて思わず声を上げてしまった。鏡じゃないのか!?尻もちをつき、這いよりながら今度はゆっくりの見上げる……どう見たって鏡だ。自分が見ていた部屋の内装が映っているのだから 「じゃ、じゃあさっきの人は……?」 困惑しながらももう一度覗き込もうとするなり、なんだか奥から騒がしい音が近づいてくる。もしかして、誰かが来る……ドアの方へと首を向けた瞬間、開き誰かが立っている 「大きな声が聞こてたけど。どうしたの朝から?」 「……え、えっと、あの」 そこにはふくよかに、健康的な可愛らしい優しげな女の人が立ち俺を心配した目で見てくる 「もしかして怖い夢でも見ちゃったのかしら、ルカ大丈夫よ」 怯えた表情をしてしまったのか、女の人は俺の頭を撫で強く抱擁してくる。固まった意思の中、脳を走らせる ……この人は今なんて名前で俺を呼んだ? 「……ル、ルカって。あの……」 「どうしたの?貴方の名前よ?……ああ、もう来週から学園が始まるから不安でしょうがないのね」 再び抱きしめ頭を撫でられて、やっと目が覚めた 俺は小説の中の主人公になっている、しかも夜なべして書き上げて途中の、俺自身が書いてる小説の中のルカに……

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