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私には大好きな大好きな男の子が一人居る。
同じクラスの結城君だ。
でも、私は彼に告白なんかしない。
だって、この間彼の秘密を知ってしまったから。
正直ショックだった。
「どうして、あの日忘れ物なんかするかな。ミクのバカ、バカバカ」
日曜日、私はいつもより早く目が覚めた。けれどかれこれ一時間くらい、ベッドの上でウダウダとしていた。
体力が無いのではなく、起きる気力が湧かなかった。もうこのまま今日は家に居ようって、そう思った。
「ミクーミクぅー、もう九時よ。起きてるなら朝ご飯食べに降りてらっしゃい」
いつもなら、「はぁーい」と間延びした返事をした後、「よいしょ」っと女子高生からぬオヤジ言葉をはいてからベッドを這い出すのだが、今日はそれさえもしたくない程に無気力となっている。
「んもぉ~マジ腹立つ」
他の誰でもない、自分自身に腹を立てていた。
あれは先週の金曜日だった。
ホームルームも終わり、下校時刻なので、私はそのままいつも通り帰る予定だった。
でも、下駄箱から靴を出そうとした時に、思い出したのだ。
体操着をロッカーに入れたままだったことを。
特に綺麗好きってわけじゃないけど、流石に今週着て来週もそのままは……女の子としてまずいと思ったので、戻ることに。
でも、今考えなおすと、別にあの日持ち帰らなくても良かったのかもしれない。だって、そしたら彼の意中の相手が誰かだなんて聞かなくても済んだのだから。

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