三話

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 なんて、茶原は言っているけれど。本当かどうか怪しいもんだよな。  そう、俺と茶原は休日デート中。  なんとお付き合い最長記録を更新して、一ヶ月目に突入した記念日だ。  記念日と言っても特別なことをする予定はない。ずっと見たかったアクション映画を見て、今はチェーン店のカフェで休憩中だった。  そして俺は、今日のデートで確信したことがある。  薄々と感じていたことだったが、このカフェに入ってやっぱりなと思った。  甘いドリンクに舌鼓を打つ俺を柔らかい目で見つめていた茶原にカップを戻す。そして、ズイっと体を寄せた。 「なんか、今までの彼女と行ったデートのやり直しさせられてる気分なんだが!?」  俺は周りに聞こえないようにヒソヒソ声で、でも責めるように語気を強める。  本当に、言葉の通りだった。  最初のデートはショッピングモール、次がゲームセンター、カラオケ、ボーリング、水族館、そして映画館。それに伴い訪れた飲食店などなど、全部覚えがある場所だった。 「デート内容が被るのはともかく、店舗まで一緒なのは流石に違和感なんだよ!」 「一緒じゃないと意味ないからな」 「どういうことだよ」  茶原はなんでもないことのような顔でカップに口をつける。こいつも本当に間接キス気にしないよなぁとか、現実逃避なことを考えながら俺は言葉を待った。 「お前が次にこの場所に来た時に、俺以外を思い出さないように上塗りしてるんだよ」 「言い方が気持ち悪い」  結局、俺は歯に衣着せぬ物言いしか出来ない人間だった。茶原が何を言っても動じないどころか嬉しそうなのもあって、安心して言いたいことを言ってしまう。  今も、何が面白いのか、形の良い薄い唇が弧を描いている。  はーっと俺はデカいため息がでた。

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