一瞬で変わる僕らの世界

3/6
前へ
 /12ページ
次へ
3 どれくらい歩いただろうか。 周囲には何も変わらない景色が続いている。 壁も天井も、冷たく滑らかで、光も影も異様に静まり返っている。 足音だけが、やけに響く。 やがて、前方に重たそうな扉が現れた。 「こちらでお待ち下さい」 男の声は穏やかだった。 だが、目は違う。 笑っていない。 正樹は扉の前に立ち、深呼吸をした。 手をかける。 鉄のように冷たく、重い。 背筋を何かが這い上がる。 それでもーー押した。

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>