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「遅い、明日香っ!」
「あ、咲季!ごめん、遅れた。ね、昨日は告白された?」
「何言ってんの!」
小柄で色白な彼女は、奥村 咲季。(オクムラサキ)私の親友だ。
咲季とは子供の頃から仲良しでよく一緒に遊んだりするんだ。
「ね、見て見て明日香!」
「んー?」
咲季は自分の頭を指差しながら言った。
「昨日、お母さんと買い物行った時に買ってもらっちゃった!」
咲季が買ってもらったというのは、クローバーの小さなピンドメ。所々光っていて可愛らしい。
「可愛いー!よかったね!」
「へへ♪はい、明日香!お揃いっ!」
「へ?」
「何よー、お揃いなのに。反応薄い!」
「ごめんごめん。ありがと、咲季!」
「明日から付けてきてね!」
咲季が嬉しそうに微笑む。楽しそうだ。
「うん。」
咲季と一緒になれたらいいな…。
軽い期待を胸に、私と咲季は学校に向かった。
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