甘い香りの男の子

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男の子が居なくなっていった方向をずっと見てた。 ぶつかったのは咲季で。 私はひどい事言って終わりで…。 “怒ってないし。” 柔らかい声。 すれ違った時の甘い香り。 香水でもつけているのだろうか。 …男の子の柔らかい声が耳に残っていた。 「じゃ、私ここだから。」 「うん。またね明日香!」 咲季と別れて ドキドキしながら ー…ガラッ ドアを開けた。
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