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本棚に追加亜美菜14歳。軽い気持ちで
「気楽に遊べるのもあと少しだね」
友達のりっちゃんがフラペチーノを飲みながらそう呟いた。
「なんかね、もう二年の夏休みで学校見学とか当たり前なんでしょ?全然どことか見当もつかないよー」
中学二年の一学期、私は友達とよく遊んでいた。最近お兄ちゃんがバイト代から三千円の小遣いをくれる。
理由を聞くと「俺のせいで亜美菜が家で淋しい思いしてたからお詫び代」と言った。
お兄ちゃんは、ちゃんと見てくれてたみたい。それでも大人たちは変わらず私には冷たい。私はもっとお兄ちゃんに構ってもらいたかったけど、お兄ちゃんはお兄ちゃんで彼女とバイトでいつも忙しそうだった。
学校が終わって着替えると、お兄ちゃんから貰ったお小遣いで私は可愛い小物を買いに原宿へ行った。今日は誰も都合つかなくてひとりだった。
お目当てのプチプラショップで色々買って上機嫌でいると、知らない人たちに声をかけられた。
「今ね、TikTokの動画撮影してるんだけどいい?」
「えー、どんなの撮ってるの?」
その人が自分のアカウントを見せてくれた。
フォロワー数が8万人いて、驚いた。
街中で可愛い女の子に声をかけて、その子の秘密を教えて貰う。そんな企画動画だった。
ボードを見せてくれた。
「Lite――1000円分の電子マネー」
「Middle――3000円分の電子マネー」
「Hard――1万円分の電子マネー+α」
「ここから、選んでいいよ。顔出しなしでも大丈夫!」
「顔出しなしでいいなら、Hardにする!」
暴露して困る秘密でも、顔が出なきゃ問題ない。
「いいノリしてるねーじゃーいくよ?三問聞くね。一問目!ずばり、処女ですか?」
「ちがいます」
「ええ、即答?潔いいね!じゃ、次。二問目。初体験は何歳?」
「……11歳」
「おー、早かったね?でも、今時ってそういう子多いよね!」
"普通だよ"というその一言が、私の心に刺さっていたトゲを抜いてくれたような気がした。そうか、私は汚いわけじゃないんだ。みんな、やってることなんだ。

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