プロローグ

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プロローグ

 ピカーーーーッ!  スマホ画面が、いきなり強く光った。  目を開けていられないくらいにまぶしい。 「ひゃっ! な、何!?」  ぼくはゲーム実況動画を録画中だったこともわすれて、スマホをソファに放り出しちゃった。 「こんにゃちはご主人さま! エモニマルのジュジュだよ!」  光の中に、VR映像みたいに浮かび上がったのは、一匹の黒猫だった。  ええええ!? 何これ!?   今やってたゲームのバグ? 「エ、エモニマル? 何それ!?」 「エモニマルは人間の『感情』をご飯にして生きる精霊動物にゃ!」  ぼく、びっくりしてソファからずり落ちちゃったよ。  ジュジュの毛並みはつやつやしてて真っ黒。  あたまのてっぺんに少しだけくせっ毛があるのが、ぼくのショートカットの髪型と似てる。  大きな金色の目はビー玉みたいにキラキラしていた。 「ジュジュは『不安』の感情を食べるエモニマルなのにゃ。ご主人さまからおいしそうな不安のにおいがしたから、引き寄せられたのにゃ!」 「えええ? それ、ゲームの話?」 「ちがうにゃ! ジュジュはリアルな精霊なのにゃ!」  そんなこと言われたって、エモニマルなんて聞いたことないよ! 「ねえねえ。ご主人さまのお名前、教えてにゃ」 「ぼ、ぼくは猫谷荒野(ねこたにこうや)、小学四年生だけど……」 「女の子なのにぼくっていうのにゃ?」  ジュジュはこてんと首を横にたおした。 「うるさいな、ぼくが何と言おうが自由だろ!」  いきなり現れて失礼なやつだな!  どうしてこんなことになったかというと、事件は今から半日前にさかのぼる。

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