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「ゆーう!…ゆーーーう!!!」 「愛美(まなみ)!───お疲れ様!」 「なによ1人でニコニコして… ……もしや…遠田(えんだ)君とデート?」 「え…!? …うん…!…実はそうなの…! ───急に今日の夜会えないかってなって」 私が答えると、愛美は「やっぱりなぁ」と得意げな顔をしてから、カフェスペースで一息つく私の隣に座った。 愛美は大学からの親友で、(そう)ちゃんと私と同じ、この京楽商事(きょうらくしょうじ)に入社した。 「そろそろ付き合って2年じゃん。 無自覚モテ男と遂に(ゆう)もゴールインとか?」 「!?…そうだったらいいけど…! ───…洸平(こうへい)今仕事も忙しいから…どうかな…」 図星を突かれ、私はどきりとしながら答えた。 ───洸平と付き合って、明日で丸2年。 だから私は実際愛美の言った通り、今日のデートでプロポーズをされるのではと期待していたりする。 「みんな噂してるよ…! 遠田君と優がそろそろ結婚なんじゃないかって。 ───あの「歩く福利厚生」を独り占めしちゃうんだもん…社内の女子はみんな優を羨ましがって『もう直ぐ遠田ロスか…』って嘆いてる」 「私以外は」と付け足し、愛美はイタズラっぽく笑った。 愛美曰く、この会社に勤める愛美以外の女性は、ほぼ全員が私の恋人である…遠田洸平(えんだ こうへい)の虜になっているらしい。

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