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本棚に追加「ねぇ、ママ。今日、新しいお友達が来たー!」
「えー、そうなの?」
「仲良く遊んでね。」
「うん!」
次の日の朝。
「おはよう。」
「おはよう。」
「りゅう君、何して遊ぶー?」
「俺、ブロック好きやねん。」
「じゃあ、ブロックで遊ぼう!」
2人はブロックで車やロボットを作って遊んでいた。
すると、
「うさぎ組さん、集まってー。」担任のすず先生に呼ばれた。
「今日は歯科検診です。みんなの歯に虫歯があるかないかを診てもらいます。」
「はーい!」みんな元気に返事をした。
でも、まーちゃんは心の中で思った。『こわい……。どうしよう……。』
横を見ると、そうた君も怖そうな顔をしている。
2人はそっと手をつないだ。『ちょっと安心した。』
でも、歯医者さんの先生が幼稚園にやって来ると、
『ドキドキドキ……。』心臓の音がどんどん速くなる。
そうた君の手も、ぎゅーっと強くなった。
みんなが順番に並んでいる。一人、また一人と呼ばれていく。
まーちゃんは怖くて足が止まってしまった。
すると後ろから、
「まーちゃん、前に進んでー。」と言われた。
仕方なく前へ進む。
そのとき、
「えーーーん! いやーー!」誰かが泣いている。
『ひーちゃんかな? 大丈夫かなぁ。』
すると、りゅう君が平気な顔で言った。
「大丈夫やで。なーんも痛くない。見るだけやで。」
「うん。」
りゅう君の順番が来た。
終わったあとも、かっこよくお部屋へ帰っていった。
そして、とうとうまーちゃんの番。
緊張していると、
「大丈夫、大丈夫。」先生は優しく声をかけてくれた。
「大きなお口、あけられるかな?」
「あーーん。」
まーちゃんが口を開けると、
「じょうず、じょうず。」と褒めてくれた。
そして、
「虫歯ありません。終わり!」と言ってくれた。
『毎日歯磨きしてて、よかったー。』
検診が終わったあと、まーちゃんはりゅう君に聞いた。
「大丈夫やったよ。でも、どうしてそんなに強いの?」
すると、りゅう君はにっこり笑って歯を見せた。
「俺の歯、鉄やねん!」本当に強そうな歯だった。
「どうして鉄なん?」
「おじいちゃんがな、つるめを焼いて食べさせてくれるねん。つるめ、めっちゃかたいねん。でも俺の歯、鉄やから噛めるねん。」
りゅう君は自慢そうに教えてくれた。
『私も、つるめ食べたい!』まーちゃんはそう思った。
家に帰ると、さっそくママにお願いした。
「ママ、つるめ焼いてほしい!」
「つるめ?」
「うん。つるめ!」
ママは首をかしげた。
『つるめ? 何だろう? 豆かな? それとも木の実かな?』
でも、まーちゃんは決めていた。
りゅう君みたいな鉄の歯になるために、つるめを食べてみよう。
そう思いながら、つるめが何なのか分からないまま、楽しみに待つのだった。
ママが「つるめ」は「するめ」のことだったのだと気づくまで、少し時間がかかった。

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