防水シーツは燃えるゴミだよね?

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①消えたトーク画面 通勤途中のメトロの中、聞きなれた音が鳴った。 「ライン……」 その音は、いつもより乾いて聞こえた。 (いったい誰から?) ポケットからスマホを取り出すと、 夫からだった。 (何か急用?) 「防水シーツは、燃えるゴミだよね?」 意味が分からなかったが、本能的にスクショしていた。 そして、10秒後。 夫からのトークが削除されたのだ。 会社に行っても午前中は仕事にならなかった。 夫は普段、ごみ捨てを手伝った事はない。 頻繁にLINEを送って来るタイプでもなかった。 一人娘の紬は、2歳7か月。 昼間のオムツは取れたが、オネショをすることもあり、まだ、防水シーツを使っている。 何故―― 紬の防水シーツを捨てたのだろうか? (まだ汚れていなかったのに……) 夫のトークの16文字から、説明できない違和感が滲んでいた。 そして、10秒後に削除された事も不思議だった。 もしかして……他の人へ送るメッセージを、間違って私へ送ったのだろうか? (これって、誤爆というやつ?) 私は集計作業を淡々とこなしながら、頭の隅では「誤爆」の背景について考えていた。 ・いったい、どうしてシーツを捨てたのか? ・そして、誰にLINEを送ろうと思っていたのか? 答えは近くにありそうなのに、見えて来ない。 そして、一人で考えるには限界があったので…… ランチに、先輩の佐由子を誘うことにしたのだ。 私は兄と同じ銀行に勤めている。 そして、兄と佐由子は同期で、私たち3人は仲が良かったのだ。

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