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本棚に追加④罠を仕掛ける
次の日。
有休をとり、昨日の宿題を済ませてから、七五三の準備に取りかかった。
そして夕方になると、ご馳走を並べ、早めに娘のお迎えに行った。
この日は、兄嫁の由真さんを呼んであったから。
連絡をしていないのに、夫も早く帰って来た。
「あら、今日は早いのね?」
「あ、うん。だって、明日は紬の七五三で、何かと忙しいと思って、早く帰って来たんだよ。お姉さんもいらしていたんですね……」
「由真さんには、紬のお迎えを頼んだり、いつもお世話になっているから、お礼のつもりよ」
「そんな事、気にしなくても良いのに。私は紬ちゃんが可愛くて、やっているだけだから」
そういうと、由真さんはぽっと頬を赤くした。
彼女は、東北出身の色白美人だった。
食事が終わると、私は何げなく夫に話しかけた。
「パパ、ゴミ捨て場にゴミ袋が1個残っていたの」
「ど、どういう事だ?」
何夫は、故か慌てている。
「誰かが曜日を間違えたのか?明日はゴミの日じゃないぞ」
家事をしない夫でも、ごみ出しの曜日ぐらいは覚えているようだ。
「そうなの、気になって見てみたら、メモが張ってあったわ?」
「なんて書いてあったの?」
質問したのは、由真さんだった。
兄夫婦も同じ町内会で、彼女もごみの分別は熟知している。
「不燃ごみが入っていたから、返却するって書いてあったわ」
「誰かが、不燃ごみを入れちゃったのね!?」
「そんな間違いするなんて、最近引っ越してきた人かしら?」
由真さんの顔が少し、引きつっていた。
「誰かは分からないけれど、中身が見えたの。うちと同じ、黄色の防水シーツが入っていたわ」
「きっと、子供がいる家庭ね」
「黄色い防水シーツ?」
夫の口から、言葉がこぼれ落ちた。
それから、明日の打ち合わせをして由真さんは帰って行った。
夫は浴室へ行き、私は紬を寝かしつけると、兄に連絡を入れた。
「お兄ちゃん、これはどういう意味?妹に対して」
私は、兄から届いたLINEを読み上げた。
「今、仙台のホテルに着いた。愛している💗」
「え、ええ~?由真に送ったはずが?」
「間違えたの?」
「お前、もしかして、アイコンを替えたのか?」
そう言えば、一昨日の夜替えたかも知れない。
好きなアイドルグループの画像に。
今まではピンクベース。今はブルーベースになっている。
「由真も、ブルーのアイコンだし、名前も由真と由紀だし。」
「間違えたんだよ」
夫の誤爆LINEの相手は、もしかして由真さんなのだろうか?
ふとそう思った。
その内分かるわ……
「お兄ちゃん、誤爆LINEの事、由真さんには内緒ね」
「どうして?」
「明日、詳しく話すから、とにかくお願い」
「わかったよ」
「それとさ、銀行の古い備品を、もらっちゃったからね」
「カラーボールだけは触るなよ。服も手もしばらく落ちないからな。」

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