アマガエルくん

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アマガエルくん

ケケケケケ、ケケケケケ。  ぼくは、()く。早く鳴いているのはきみに現れてほしいから。  くりくりおめめで空を見上げるけれど、きみはなかなか現れてくれない。さびしいな。かなしいな。 ケケケケケ、ケケケケケ。  鳴きかたが変なのかな?ぼくはもう一度鳴いてみるけれど、きみは現れてくれないね。 *  ぼくはつぎの日もそのつぎの日も鳴いてみた。 「アマガエルくん鳴きかたが違うよ。そろそろかな?」  先輩アマガエルさんがお手本とばかりに鳴いてみせる。 「クワ、クワ、クワ、クワ」 「クワ、クワ、クワ、クワ」  ぼくも先輩と同じような鳴きかたをしてみた。なんだか今日はひんやりした風が吹いている。 「会えるといいね。若きアマガエルくん」  先輩アマガエルさんは、雨鳴きした後、ピョンと跳ねていく。 「ぼくは雨さんに会いたいんだ」  見上げた空は二日前よりもどんよりしていた。

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