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本棚に追加アマガエルくん
ケケケケケ、ケケケケケ。
ぼくは、鳴く。早く鳴いているのはきみに現れてほしいから。
くりくりおめめで空を見上げるけれど、きみはなかなか現れてくれない。さびしいな。かなしいな。
ケケケケケ、ケケケケケ。
鳴きかたが変なのかな?ぼくはもう一度鳴いてみるけれど、きみは現れてくれないね。
*
ぼくはつぎの日もそのつぎの日も鳴いてみた。
「アマガエルくん鳴きかたが違うよ。そろそろかな?」
先輩アマガエルさんがお手本とばかりに鳴いてみせる。
「クワ、クワ、クワ、クワ」
「クワ、クワ、クワ、クワ」
ぼくも先輩と同じような鳴きかたをしてみた。なんだか今日はひんやりした風が吹いている。
「会えるといいね。若きアマガエルくん」
先輩アマガエルさんは、雨鳴きした後、ピョンと跳ねていく。
「ぼくは雨さんに会いたいんだ」
見上げた空は二日前よりもどんよりしていた。

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