湯守の骸

愛媛県松山市を舞台にしたホラー小説です。

二海堂 昶

1時間23分 (49,481文字)

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あらすじ

フリールポライターの棗(なつめ)は、 行方不明になった後輩、 瀬戸を追うように松山市を訪れるが……。

感想・レビュー1

土地に染み込んだ死の香りが温泉と融合する土俗ホラーの名作

 全編を通して『温泉』と『お遍路』が怪異となって主人公を襲う、緊迫感溢れるホラーです。本来、人を癒し生命力を回復させるパワーを持つ温泉に、地の底に棲む死者の意思を溶け込ませ、人を攻撃する存在に反転させた設定が秀逸です。  本来、温泉地に来たことを体感させ、気持ちを高揚させる硫黄の香りが、ここでは怪異の始まりとして登場する。この楽しみの象徴を使用して、恐怖を与える部分は読む者にイメージの混乱と動揺を与えます。  苛烈な身体損傷も緻密な表現で描写されていますので、読者にも身体的苦痛を感じさせます。主人公の痛みに同調しますので、非常に緊迫感を感じます。  古い歴史を持つ温泉街とお遍路を組み合わせるこ
ネタバレあり
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公開日2026/7/14

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