1人が本棚に入れています
本棚に追加「おい。あんた…」
そう呼ばれ、肩をたたかれたので振り返ると
目つき悪い金色の目をした金髪の学ランを着崩したヤンキーがいた。
目が合うとそのヤンキーは、驚いた表情を見せて顔を赤らめた。
それを見て俺は正直
(またか…)と思った。
が、次の言葉は以外なものだった。
「財布、落としたぞ…気をつけろよな」
耳まで赤くして差し出された俺の財布…。
その差し出す手はブルブルふるえてた。
『あ…。拾ってくれて、ありがとな…。お陰で昼メシ食べ損ねるとこだった。何かお礼しないとな…』
俺がニッコリしてそう言うと
「べ、べつにお礼されるほどの事してないし、いい!じゃ、じゃぁな!」
っと言って顔を背け行ってしまった。
この反応も予想外だった。
てっきりお返しを求められるかと思ったのだが…。
『そんなやつもいるんだな…』
初めての見返りを求めない親切心に、俺の心は暖かい気持ちでいっぱいになったのだった。

最初のコメントを投稿しよう!