ヤンキーのススメ

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「おい。あんた…」 そう呼ばれ、肩をたたかれたので振り返ると 目つき悪い金色の目をした金髪の学ランを着崩したヤンキーがいた。 目が合うとそのヤンキーは、驚いた表情を見せて顔を赤らめた。 それを見て俺は正直 (またか…)と思った。 が、次の言葉は以外なものだった。 「財布、落としたぞ…気をつけろよな」 耳まで赤くして差し出された俺の財布…。 その差し出す手はブルブルふるえてた。 『あ…。拾ってくれて、ありがとな…。お陰で昼メシ食べ損ねるとこだった。何かお礼しないとな…』 俺がニッコリしてそう言うと 「べ、べつにお礼されるほどの事してないし、いい!じゃ、じゃぁな!」 っと言って顔を背け行ってしまった。 この反応も予想外だった。 てっきりお返しを求められるかと思ったのだが…。 『そんなやつもいるんだな…』 初めての見返りを求めない親切心に、俺の心は暖かい気持ちでいっぱいになったのだった。

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