暗闇の向こう側に

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もうすぐ夜が開けようとしてる時間帯になっていた。 相変わらず空は暗いままだ。 良く見ると雨がふっているようだ。 昨日の雨は今日もやまずに降っていて、厚い雲が太陽が昇っても、空を暗くしているのだ。 『雨か…』 状況的には最悪だった。 雨は全てを洗い流す涙のようなものだ、哀しみの根源まで洗い流す事もある。 そうすれば、本質的なものは見えなくなってしまう。 涼は空を見ながら拳を握っていた。 早く目的の地に着く事を願っていた。
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