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雨は相変わらずに降っていた。
現在の時刻は朝の七時になったばかりだった。
駅に降り立った涼は辺りを見回した。
どこの駅でもいっしょだが、ロータリーがあり、客待ちのタクシーと生活循環の為のバスが止まっている。
駅前の交差点を駅に向かって曲がってくるスポーツカーが見えた。
その車は涼の前まで来るとブレーキをかけて止まった。
「お疲れ様!乗れよ」
助手席の窓が開いて、男の声が聞こえる。
男は黒いスーツを着ていた。
「悟郎。悪いな。」
涼は車に乗り込んだ。
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