暗闇の向こう側に

8/16

30人が本棚に入れています
本棚に追加
/139ページ
中心街からは少し離れている場所みたいで、朝が早いせいか小鳥のさえずりがうるさく感じられる。 「確認しときたいんだけど……」 悟郎が口を開いた。 涼が悟郎の方を見る。 「なんだ?」 凄みのある声だ。 「どこまで、やる気だ?」 「どこまでとは?」 「復讐か?知りたいだけか?」 「なんでそんなこと聞くんだ?」 「お前の暴走に付き合えるのは俺くらいしかいないだろ?」 悟郎は少し嬉しそうに笑って言う。 「最後までだ。俺が納得するまで……」 小雨が降り続く空をみながら、涼が言う。 「了解だ。じゃあ、俺が知ってる事を話すぞ」
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加