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中心街からは少し離れている場所みたいで、朝が早いせいか小鳥のさえずりがうるさく感じられる。
「確認しときたいんだけど……」
悟郎が口を開いた。
涼が悟郎の方を見る。
「なんだ?」
凄みのある声だ。
「どこまで、やる気だ?」
「どこまでとは?」
「復讐か?知りたいだけか?」
「なんでそんなこと聞くんだ?」
「お前の暴走に付き合えるのは俺くらいしかいないだろ?」
悟郎は少し嬉しそうに笑って言う。
「最後までだ。俺が納得するまで……」
小雨が降り続く空をみながら、涼が言う。
「了解だ。じゃあ、俺が知ってる事を話すぞ」
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