暗闇の向こう側に

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「それでだ……。 その新聞配達の学生が配達が終わって、集配所に帰る時に見つけたらしい… 最近は誰でも携帯電話持ってるからな、すぐに警察に連絡して、事件は発覚したわけだ。」 「じゃあ、現場は道路から見えるんだな?」 「あぁ、この駐車場からは死角になって見えないが、寺の前の道路からは丸見えだ」 「車に乗って通りすがりに目撃した人間はいないのか?」 「それは、あまり期待は出来ないな。 この辺りは、城がちかいせいかわからんが、朝から、寺の前を通る車はほとんどないな。 てらの前に小さな橋があって、この辺りを知ってる人間なら、車で通ることはしないな。 」 「そうか。目撃者は期待できそうにないな。」 「ああ。」 「じゃあ、現場に案内してくれ………。」
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