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本棚に追加【戦闘力?】
「ねぇねぇ、仮にそうだったら凄くない?」
「主語よ、主語」
心の友のカナが毎度の如く言い出した。ろくな話ではないことは間違いない。取り敢えず。
「もしさ、この世の人々のパワーバランスが、それぞれについている推しの人数によって左右されたら、凄くない?」
「凄いね。そりゃ」
「人気=人格でもないのにね」
「自分から言い出しといて、もう締めやがった」
「世も末だよね」
「真顔で言うなよ、だから……」
「そんな世界になったら私はおしまいだね」
「なんか今日、真顔モード長くない?」
「憎まれっ子世に憚らず、か……それもアリかもね」
「え、なんかあったの?」
カナの手元を見る。スマホの画面。カナのSNSアカウントの画面。フォロワー数……7人……。
「あー……あぁ、そうゆうことね」
「能力より見た目で判断される社会構造……。いや、集団心理……。破壊すべきは、そこ……?」
「フォロワー数なんか気にすることないよ。アンタには私がいるだろぉ?」
「ミ、ミサァ……」
「そうか、私の名前ミサだったか。いやなんで忘れかけてんだよ。じゃあなくて、な、元気出しなよ。ほら、私なんかフォロワー4人だよ?」
いきなりカナの顔がパァーッと晴れ渡った。ぶん殴ってやりたくなった。
「あれ……でも、私、ミサの事フォロワーしてなかったね……今見たら」
「そういや私も、アンタの事フォロワーし忘れてたわ」
「……」
「……」
三日後に、私たちは仲直りし、そして互いにフォローし合った。
おしまい

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