【戦闘力?】

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【戦闘力?】

「ねぇねぇ、仮にそうだったら凄くない?」 「主語よ、主語」  心の友のカナが毎度の如く言い出した。ろくな話ではないことは間違いない。取り敢えず。 「もしさ、この世の人々のパワーバランスが、それぞれについている推しの人数によって左右されたら、凄くない?」 「凄いね。そりゃ」 「人気=人格でもないのにね」 「自分から言い出しといて、もう締めやがった」 「世も末だよね」 「真顔で言うなよ、だから……」 「そんな世界になったら私はおしまいだね」 「なんか今日、真顔モード長くない?」 「憎まれっ子世に憚らず、か……それもアリかもね」 「え、なんかあったの?」  カナの手元を見る。スマホの画面。カナのSNSアカウントの画面。フォロワー数……7人……。 「あー……あぁ、そうゆうことね」 「能力より見た目で判断される社会構造……。いや、集団心理……。破壊すべきは、そこ……?」 「フォロワー数なんか気にすることないよ。アンタには私がいるだろぉ?」 「ミ、ミサァ……」 「そうか、私の名前ミサだったか。いやなんで忘れかけてんだよ。じゃあなくて、な、元気出しなよ。ほら、私なんかフォロワー4人だよ?」  いきなりカナの顔がパァーッと晴れ渡った。ぶん殴ってやりたくなった。 「あれ……でも、私、ミサの事フォロワーしてなかったね……今見たら」 「そういや私も、アンタの事フォロワーし忘れてたわ」 「……」 「……」  三日後に、私たちは仲直りし、そして互いにフォローし合った。 おしまい

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