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晴香はそう言い奈緒の元へ向かった。
「仲良いかぁ…」
僕は奈緒を見ながらそう呟いた。
別に普通だと想うんだよな。
奈緒は僕の事どう想っているのかな?
そして晴香は?
僕がそんな事を考えていたら、拓哉が教室に入って来た。
「よ~おはよ……雅、終わったか?」
拓哉はまだ眠いのか目を擦りながら席についた。
「あぁ、おはよう。ぎりぎり終わったよ。」
僕はかばんから課題を取り出してみせた。
「えっ!終わったの?」
拓哉は目を見開いて驚いた。
「ほら、みろよ!」
僕はプリントを一枚ずつ見せた。
それを見て、拓哉が急に顔の前で手を合わせた。
「頼む!見せてくれ、後少しなんだよ。」
拓哉がそう言ってきたので、僕は見せることにした。
奈緒のお陰で終わったのだが…。そこは言わないでおくか。
拓哉は喜んで課題に取り掛かった。
それを少し見てから、僕は窓から空を眺めた。
「…もうすぐ夏休みかぁ…いいことあるかな?」
僕はそう呟くと机に伏せた。
こうして僕の夏休みが始まった。
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