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ミーン、ミーン。
夏休みに入り、ますます暑さがきつくなった。
僕は汗だくになっていた。
「あぢー、なんで僕の部屋にはクーラーが無いんだ!」
天井の隅にクーラーらしき物が設置してあるが、それは既に使い物にならない状態だ。
僕は蒸し暑い部屋の中で叫んでいた。
扇風機はあるものの、全く意味が無い。
「くそー、あぢーよ!どうにかしろよ~。」
僕は今度は外に向かって叫んだ。
すると、奈緒が窓から顔を出してきた。
「ちょっと、何してんのよ!?馬鹿やってんじゃないわよ!」
奈緒に怒られてしまった。
「すんません、暑かったもんで…」
僕は頭を触った。
そしたら、奈緒が何かを思い出したのか、部屋に戻り何やらゴソゴソやっていた。
僕はそのまま奈緒の部屋を見ていた。
すると奈緒は、何かを手に持って戻ってきた。
「そうそうみやび!そんなに暑いなら市民プール行こうよ。」
奈緒は市民プールのチケットを僕に見せてきた。
「おー、いいね!二人でいく?」
僕は奈緒を指差した。
しかし、奈緒は笑いながらいった。
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