夏休み突入

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「ちょっと待てって!!」 僕は晴香の元へ逃げた。 「はるかちゃ~ん、変なひとが…」 僕が晴香に助けを求めた瞬間、奈緒から鉄拳が飛んできた。 「変な人ってさぁ…誰のことかな?ねぇ…雅くん!?」 奈緒は顔の前で手を握りしめて、また鉄拳をかまそうとした。 「ちょ、ちょっと待てって!早まるな。」 僕が身構えた時… 「ほらほら、二人ともはしゃぎすぎだよ。」 晴香が止めてくれた。 僕はホッとした。 しかし、 「雅くん!」 晴香が少し強く言ってきた。 「ふぁい!何ですか?」 僕は、晴香の口調が何時もと違うのでびっくりしてしまった。 何時もおっとりとした口調の晴香が少し怒った感じに言葉を発したから。 「人を待たせておいて、あんなことしちゃダメだよ!」 晴香がそう言った時、奈緒も便乗してきた。 「そうよ、何考えてんの?馬鹿みや…」 しかし、奈緒が言いかけた時、晴香が奈緒にも言った。 「奈緒もいくらなんで、人をぶつことはいけないよ!…それに奈緒は女の子でしょ?」 僕と奈緒は何時もと違う晴香に圧倒されてしまった。 「…な、奈緒…ごめん。」 僕は奈緒に謝った。 奈緒も僕に謝ってきた。 「私もやりすぎた、ご、ごめん…」 僕と奈緒は握手をして和解した。
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