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「うん、うん。二人が仲直りした事だし、あそぼうよ!」
晴香はいつもよりも元気な声をしていた。
僕はそんな晴香を見ていた。
それに気付いた晴香が、首を傾げながら聞いてきた。
「うん?どうしました?」
僕ははっとした。
「…いやちょっとね。なんか何時もより元気だから気になって。」
僕は奈緒をちらっとみた。
奈緒も気になっていたのか晴香を見ていた。
晴香はそんな僕と奈緒をお構いないしに、また元気な声で言った。
「えーだってさ、プールだよ!?遊びにきたんだから元気になるよ。それに…」
晴香は僕と奈緒を見てから言った。
「雅くんと奈緒が一緒だから。」
晴香は笑顔で言った。
僕はそんな笑顔に見とれていた。
「そうだね!せっかくプールにきたんだから遊ばないとね。」
奈緒はそう言い、僕と晴香の手を握った。
「まぁ…そうだな!遊ぶか!?」
僕はそう言いながら、晴香の手も握り両手を上に上げた。
「うん。」
晴香もそれに答えてくれた。
僕は拓哉の事をすっかり忘れていた…。
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