第弐章 増殖と連鎖

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初めて見る死体。 突然の悲劇に 現場は騒然となった。 鈴は頭から落ち 頭蓋骨を陥没させ 脳味噌を辺りに散りばめながら息耐えた。 顔面を花壇のレンガに強打し 両目の眼球はものの見事に潰れていた。 辺りは血の海と化していた。 数時間後に警察や鑑識 救急車が到着した。 箕紗希や朱美 朋香達のクラスは事情聴取のため残され それ以外のクラスは 緊急の集団下校となった。 鈴の死体があった場所には 人の形をした白い紐がしかれており その周りには番号の書かれた札 赤い血糊が生々しく残っていた 教師の真悠子は突然の悲劇に動揺し 放心状態だった。 箕紗希達も動揺はしていたが 冷静だった。 あまりの出来事に 悲しみを通り越し 驚きが襲ったからだ。  
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