一枚の扉を開けた瞬間、日常は地獄へ反転する。

不幸中の幸い

14分 (7,815文字)
何気ない夫婦と兄妹の会話が、扉ひとつで地獄へ反転する落差に注目してください。

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あらすじ

引っ越してきた近藤夫妻は、近所への挨拶回りの最後に、森家のインターホンを押す。 一方、将也と希美の兄妹はいつものように軽口を交わしながら部屋を片づけていた。 ごく普通の住宅街、ごく普通の家族、ごく普通

目次 ・ 全2エピソード

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感想・レビュー3

ガツンとくるタイプの、理解を超えた恐怖

かなりどぎついショックを受けるような短編でした。 描写の気持ち悪さが読者を引きずり込みます。 ホラーパートはもちろん見所なのですが、個人的にはその本筋とは関係ない、力の抜けた会話のテンポが見事で、笑ってしまう部分が多かったです。 そのため、コメディ会話劇としても上手な作品だと思いました。
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扉の向こう

扉の向こうは異界なのだと思っています。 家でも部屋でも、外と中は一枚の扉で隔てられています。私たちは、その向こう側を疑うことなく、毎日扉を開け、閉め、行き来しています。その営みがあまりにも当たり前だからこそ、そこに潜む違和を見落としてしまうのでしょう。 本作は、そんな日常の土台を揺るがしてくる作品でした。扉の向こうには何かがいる。しかし、おぞましいそれが何なのかは最後まで明かされない。正体を与えないまま恐怖だけが立ち上がり、読み終えてもなお、心に残り続ける不穏さ。 たった一枚の扉が、こちら側と異界を隔てている。その境界の脆さを思い知らされる、不条理で恐ろしいお話でした。
ネタバレあり
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頭を殴られたような衝撃が襲う短編ホラーの怪作

 まず読まれる方の注意としまして、何の先入観もなく読み進まれることを強くお勧めします。その上で、私は自身の感想として書いてまいります。  もし、まだ本編をお読みでない方はこの感想を読まれる前にお戻りください。お読みになられた後に共感という形で、この感想に触れてくださればありがたいです。  前編を拝読した際、表題の通り頭を殴られた衝撃を覚えました。その場面に入った時、何が起きたのか理解しきれず、何度も文章を遡っては読み直しました。しかし、その場面はやはり変わることがない。言い知れぬ恐怖と絶望感に「これが不条理か」と諦念と高揚を同時に感じました。これは文章として表し難い感情です。  後編も空気感は
ネタバレあり
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その他情報

公開日2026/7/31

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