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「お腹すいたぁ。」
お腹を押さえながら母さんに言った。
「今日レトルトのカレーでもいい?」
おそらく今日は何も用意してなかったのだろう…
「なんでもいいよ。」
冷たい視線で答える。
「そしたら今から作るからね。」
と言って、レトルトのカレーを温め始めた。
今日は最悪な日だ。
マサヤと茜が楽しそうに一緒に帰ってる姿をみたし、母さんの不倫現場も見てしまった。
最近疲れる。
…茜のことを好きになってから今までの人生の歯車にズレが生じてきた気がする。
「出来たよ。」
母さんがカレーを持ってきた。
俺はなにも言わずに部屋へあがってしまった。
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