軟禁

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通されたのは、高い位置に小さな窓があるいかにも逃げ出せませんというような作りの部屋で、しかしそれを匂わせない豪華な作りの内装にはため息しか漏れない。 小さな、しかしうねくる装飾の見事な椅子とテーブルのセット。ベッドもゆっくり寝ていられないような艶やかさ。それはまるで部屋の中に空白を作らせないがごとく。 「相変わらずな部屋だね。オレが通される部屋はいつからここになったのかなぁ~…」 そう、最近ずっといつもここ。 おかしいことに、ちょっと窓から抜け出して探索してみたり綺麗なお飾りがあるから撫でていただけで、こんな落ち着きもゆとりもない部屋になってしまったのか、全く見に覚えが無くてこまるのだ。 「これは王のご好意である。ただの冒険者が泊まれると思うな」 マドックが暑苦しく入り口の前に立つ。 「ふん、それは有難いことですねーだ。所でオレの宿に置いてあった荷物はどうするのさ。まだ滞在予定だからチェックアウトもしていないよ。」 「む…」 マドックは少し考えると、一緒についている二人の兵士のうち一人にオレの言ったことを目くばせで促した。 その兵は景気のいい返事をすると、その場から駆け出していった。 おい…むだけで通じるなんて寡黙すぎるだろww
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