軟禁

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マドックはドア一枚向こうのところでもう一人の見張り兵とそこにいるらしい。 オレは音を立てないように、側にあった燭台を握った。 窓の小さい部屋を照らすのは電気で照らすシャンデリアだが、内装に小さな燭代も置いてある。 その蝋燭を抜き取ると、細い円錐状の剣先が現れた。 オレはベッドの下に潜り込み絨毯の感触を頬に触りながら、全然女性らしくもない途上した胸の上に燭台をあてがった。 とがった一本の剣先は柔らかい肉を歪ませ、黒いインナーの胸は同じ色にぬれそぼった。 そのまま、心が遠い世界へ飛んでいったかのようにオレの意識は落ち着いて軽い眠りに落ちていった。
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