精霊

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「~…あはは、分かったわかった。その固有結界は軽く無視するわ」 「えっ!?」 「で、あなたの存在そのものがどういう者なのか聞いてみたいわあ」 「な、何のことか分かりかねます…♪」 おかしい、話を彼女の話題に持っていって僕のことは軽く流してもらおう作戦はどうも通じていないどころか壁に向かって息を吹きかけているようだ…。 「貴方も感じてる通り、けっこう男子には冷たいわよ。そういうのを毛嫌いしてる節があるから、ただ、いい男ってだけで貴方をつれて歩いていることが分からない。単純な言葉では割り切れない関係であるのは確かね」 だから… カーリーはそういうと、艶っぽい動きで僕の頭を守っている黒いスカーフに手を伸ばした。 そこは触れてはならない絶対領域ですってば…w これは…避けようとすれば頭髪に何かしらの秘密を抱いていることは明白で、でも何もしなければそのまま精霊という正体が無抵抗でばれてしまう。 だから思いっきり逃げよう。 「だめです!!キャロルさんにもらったものなんですから!!」 「いいえ、私の結論が正しければ、貴方はきっと…」
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