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はぁ…なんだか大変なことになってしまいましたね…。
きっと僕が精霊でしかも魔王の息子だという事実を知られては、一生この国から出られないかもしれません…。
「彼女は軟禁されましたけど、会えるんですか?」
「ディナーが終わったら自由にするといいわよ。貴方は宮殿の中で悪戯するような非常識な方では無いでしょうからねぇ~」
彼女はからかい半分でそう言った。もとからそんな気は無いが、その台詞は何もするなと釘をさされたようなもんだろう。
「わかりました」
「会いに行ったとしても監視付きだけどね、うふふ。魔の者と関わった以上今日この日に同じ危険が起こらないとも限らないから、わかってね」
そういうと、カーリーは部屋から出て行った。
「じゃ、君はきっと明日のゲストとして大事に客室に通されるから、そこでまたね。ボクは人間の前には姿は現さないから」
そういってグーロッドもその場から消えると、僕は執事のテラさんに別部屋に案内された。
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