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オレンジの光がうねり、魔の者がそれらの姿を確認した瞬間には、彼女の足は細いロープのような魔力の塊に絡め取られ、両の手は円陣を組んだ魔術文字の輪にがっちりと掴まれた。
別々の構成を造る魔術に縛られることにより、解呪にかかるタイムを伸ばし、連携をつなげる。
っざむ!!!
歩兵の剣がうねる。
体を絡み取った瞬間を見、背の高い軽装の兵が踏み込んだ。
剣は肩から腹にかけてを捕らえ振り切った!
その体、ばっと盛大に黒い体液が飛び散った。
魔の者の半身は大きく口をあけてそのグロテスクな中身を大公開!
白熱灯の光に照らされて、黄色い管とか緑の泡のような盛り上がりの内臓とか、白い無数の袋とか、ありえない組織をこの目に焼き付けながら、僕はこっそりその場で吐いた。
嫌ですねぇ…もっと上品にやってもらわないと…もうギャラリーは大喜びですね…。
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