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次の日の朝
お母さんと俺は病院に向かった
入院するために
入院手続きをして
重い扉が待ち受けていた
閉鎖病棟と言うらしい
重い扉を看護婦が開けたが俺が入るとすぐ閉めた
病室を案内されて
持ち物検査された
煙草 ライター没収された
どうやら禁煙らしい
ドクターが来て
薬を渡された
分からなくて飲んだら
意識がなくなっていた
後はお母さんから聞かされたが
目はうつろ
よだれがたれていたらしい
俺は解放病棟まで
記憶がないほど
薬を飲まされた
解放病棟に移った時
煙草は5本まで
8時~夕方5時まで
吸わしてくれたが
男女差別があったらしい
男はいつでも吸えていたのだ
病室は優しい人もいたが
物を盗る人もいた
「私は聖徳太子の子孫なの」と 真面目な顔して語る女
幻聴と妄想がわからない女
「私は一生ここで暮らすの」
さまざまな人が
この病室にいた
ドクターも変わるし
転勤もしていった
まさに地獄だったが
飯が食えるだけまだましだった
そして退院の話がでた時は
嬉しくて仕方なかった
ケースワーカーが
ドクターに
「躁だから退院伸ばしてください」
と 言われた
その時俺は怒った
「退院がなにが悪いんですか?こんな所からおさらばしてはいけないんですか?」
と 詰め寄ったら
「まぁまぁ落ち着いて」
落ち着いてられるか
人権侵害だ
そうこうしているうちに
退院になった
友達は寂しそうにしていたので
「また来るよ」
そう告げて
家に帰った
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