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葵
…ゆ、め? しかも同じの
それにしてはリアルだ…夢の世界はこうだった
広い…狭い?…とにかく闇が広がっていた
闇のなか私は一人で佇んでいた
で私が明かりを探していると声が聞こえるの
始めは曖昧なんだけど後から鮮明になって それで…
葵
誰に説明してんだろ…
葵は虚ろな瞳で時計を見る
そして現実に戻る
葵
やばっ 遅刻する!!
葵は着替え部屋を飛び出し、リビングのパンを取ると 鞄を背負い 学校へ
これが彼女の日常だった
*****************
学校への下り道 行く時は苦にならないけど帰りにきついこの坂道、いつもなら何もないのに今日は可笑しかった
葵
…あ、れ?
だって…
葵
…人…
だって人が
中野
あっお、いぃ!
不意に中野が私の背中を叩く
葵
中野ぉ!?
中野
どうした? そんな変な顔して
葵
いや…あそこに人が
私はそこにいたはずの中空を指をさしていう
…そう『いたはず』の
中野
…何もいないじゃん それに人間が空を飛べるわけないし
葵
あれ…いやそんな ま…
私は力が抜け脱力し「まさか」と言おうとする
朝倉
おっはよ~!
朝からありえない程の跳び蹴りをうけた…酷いくらいの
勿論、私は…
葵
さかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
中野
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
中野も私に起こることを見て唖然とする
朝倉
…ありゃ?…
私には景色が変わるのがわかる、スピードがあるから? いや違うね 私が転がってるからさ(T-T)
朝倉
葵ぃ!
中野
葵っ!
二人の声が聞こえる最中、私の世界が闇に包まれて行った
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