《神さんの手》

3/4
前へ
/4ページ
次へ
「嫌いになんかなる必要はなか。こんなに暖かい気持ちがいい手に触ったのは初めてだよ。」 優しく包んでくれるお婆ちゃんの冷たくも暖かい手 「あたしは、好きだよ?触るだけでアンタの優しさが伝わる…」 ニッコリ笑うお婆ちゃん 「アンタの手は《神さんの手》だよ。大事にしなさい。」 そう言って両手で私の手を握ってくれたお婆ちゃん お婆ちゃんの優しさに涙がとまらなかった。 お婆ちゃんが亡くなったいまでも私は忘れない。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加