「Ω」

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
そこで立ち止まらないで、 さよならが言えないから。 悲しくて、 悲しくて、 あなたにさよならが言えないから………。 儚い幻想、 愛、 それは夢? 幻? もっと傍にいたかった……… あなたの痛み知らずに。 最後に出かけたのいつか覚えてる? 微かな記憶しか残っていない程昔の事ね。 別れ際でも強がる私の頭を撫でて、 「さよなら」 と言ったね。 そこで立ち止まらないで、 さよならが言えないから。 悲しくて、 悲しくて、 あなたにさよならが言えないから………。 いつの事だろう、 それとなく距離を置いたのは…… 愛する事が痛くて、 見つめる事すら苦痛で、 ただ自分に刃を向ける事で辛さ吐き出してた。 そんな悲しい顔はしないで、 さよならが言えないから。 愛しくて、 愛しくて、 あなたにさよならが言えないから………。 そこで立ち止まらないで、 さよならが言えないから…… 嗚呼、 悲しくて、 悲しくて、 あなたにさよならが言えないから………。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!