😱短編怪談集😱

聖夜の出来事

クリスマスの夜､とある家族に起こった出来事である｡

その夜､家には母と子ども２人だけしかいなかった｡

２人はプレゼントを持って帰ってくるであろう父親の帰りを待っていた｡

しかし父親はなかなか帰ってこない｡随分と夜が更け､子どもは眠ってしまった｡
母親はなおも夫の帰りを待ち続けたが､結局その夜父親が家に帰ってくることはなかった｡

そしてそれから幾日が経っても､父親は家に帰って来なかった｡さすがにただ事ではないと悟った母親は､警察に捜索願を出した｡

やがて２人が暮らす家の中に､原因不明の異臭が立ちこめるようになった｡その臭いは時間が経っても消えるどころか､ますますひどくなっていく｡

そこで母親はハウスクリーナーを呼び､臭いの元になっていそうな場所を調べ､原因を取り除くことにした｡

そして臭いのする場所がわかった｡その臭いの原因は､暖炉の上､煙突の中から発生している｡不審に思ったハウスクリーナーが､煙突の上の方をつつくと､何かが詰まっている｡今度はその詰まりを取り除こうと､その何かを少し乱暴につつくと､ドサッという音と共にそれが暖炉に落ちてきた｡

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