『Start・~始まり~』

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「はっはっは、龍治くんは素直な 子のようだね、私が予想していた 通りで、よかった×②」 老人は、笑みを浮かべ研究室へと 龍治を案内した…。 「龍治くんが書いた論文…見せて もらったよ、実に興味深く内容も 素晴らしい物だったよ」 老人は龍治が書いた論文に興味を 示していた…。 「恐れいります…でも何故、俺の 論文なんかが…ましてや、自分は まだ学生です…まさか政府の許可 が下りるなんて、夢にも思って なかったんで…内心、複雑な気分 ですね…」 龍治は自身が書いた論文に戸惑い を隠せないでいた…。 「そんな事はない…君は、もっと 自分に自信を持つべきだ…まして 『超時空移動装置』を造った私が 君を認めているんだ…自信を持た ないで、どうする…?」 老人は龍治に自信を持つようにと 促した…。 「失礼します、御主人様と龍治様…珈琲をお持ち致しました」 …龍治と老人の会話に、少し間を 置いて綾香が老人に言われた珈琲 を差し入れに現れた…。 「いつもすまんな綾香…」 老人が綾香に対し、労いの言葉を かける…。 「いえ…私は、使用人ですから… 御主人様の身の回りの、お世話を する事は使用人として当然の事ですので…」
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